出張修理 SINGER 188 Professonal
1月21日(土)の事ですが、名古屋市熱田区のK浦様宅に出張修理に行って参りました。
SINGER 188 Professonal
「家庭用」と「工業用」の中間に位置する「職業用」と呼ばれるミシンですが、
調べてみると1950年代から1990年頃まで販売されたロングセラーモデルとのことです。
SINGER自体はアメリカのブランドですが、これはMADE IN JAPAN
栃木県の宇都宮市にて シンガー日鋼 という日本の会社でSINGERブランドのミシンを製造していたモデルです。
その会社は惜しくも2000年に無くなってしまいましたが、今日の 188 Professonal も、今日現在でも数多くの愛用者がいるミシンです。
まさしく名機ですね。
縫えなくなったとのことで電話を頂いたのが1月19日(木)だったのですが、弊社は只今自動機の製作や受注している工業用ミシンの整備、縫製工場の緊急の修理要請などもありますが、全国のミシン販売店様からのテーブルの受注で大変多忙にさせて頂いてまして、平日の昼間はとても修理に伺えない状態で土日の休みの日でお願いしていました。
土曜日に訪問して症状を詳しく伺いますと
「針が折れて折れて」
「全く縫えない」
ミシンの修理の約9割?と思うアレです。
針と釜のタイミング
針と釜の隙間調整
でした。
修理に取りかかりますと、とにかくK浦様にて試行錯誤されたのでしょう、
釜が傷だらけ・・・
ついでに釜の留めネジが片方がユルユル
針棒の高さ位置もおかしい
釜の傷は多いものの、幸い深刻な深い傷は無かったのでペーパーで処理
ただ、縫い調子をだすのに若干手こずりまして・・・
糸を通し直し、糸調子機の分解と清掃、
それだけでもなかなか本調子に至らず、
中釜と外釜の間にミシン油をチョット多めに注入
中釜と外釜の間の糸の通り道に折れた針のかけらみたいな物があったのでしょうか?
しばらくすると縫い調子が安定してきました。
K浦様は大変ご高齢の方ですが、なかなか元気な方でして、想像なのですが、きっとこのミシンがモーター駆動でなく古い足踏みミシンだから脚の運動になっているんじゃないでしょうか?
これはミシン屋側の自己肯定的な見解なのかも知れませんが、脚を動かさないといけない足踏みミシンは健康に良いのかもしれません。
エコノミー症候群にはなりえませんからね。
あ、もちろんモーター駆動の方が作業効率は良いですよ。
そしてこの188 Professonalにもモーターは取り付けられます。
でも、足踏みミシンもそれはそれで良いのじゃないでしょうか?
最近の若い人ではペダルの踏み方も解らないでしょうけどね。
ミシンの統一規格の策定にて中心的存在になったSINGERブランドの、家庭用のワンランク上に位置する職業用の188 Professonal
製造メーカーは既に存在しませんが、針板、送り歯、釜、といった基本パーツは社外パーツでも互換するのは多数出ています。
さすが統一規格の策定にて中心的存在になったSINGERブランド✨
これからも末永く使って頂けると嬉しいですね。
家庭用や職業用のミシンの修理に関してまでなかなか手が回らず、日程を調整させて頂きお待たせさせてしまいますが、土日でもよろしければ出張修理いたします。
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